バーでの注文方法
正直初めて行くには敷居が高い”バー”
何を頼めばいいのかわからないし、お酒の知識がなくて恥をかきたくない…。という方もいらっしゃると思います。
そんな方にまず一杯目は軽めの定番カクテル(ジントニックやモスコミュールなど)がオススメ。
中でも特に”ジントニック”はジンをトニックウォーターで割って柑橘を絞っただけのシンプルなカクテルながら、
ジントニックを飲めばそのバーのレベルがわかる、と言われているぐらい奥深いカクテルであり、初心者から上級者まで楽しめるお酒です。
カクテルを1、2杯飲んだら、やはり飲んでいただきたいのがウイスキー
初めてバーでウイスキーを飲むと、その香りの深さと味わいに驚くはずです。
どんな注文をすればいいかわからない!という方は、今まで飲んだことのある銘柄をバーテンダーに伝えてみましょう。
似たような味わいのものや、そのお店のレアな銘柄などバーテンダーのおすすめをいただけば、自然に会話も盛り上がるしょう。
また、一緒にバーに行く異性の方がお酒に慣れていない場合は、なおさらバーテンダーに任せましょう。
普段どれぐらいならお酒が飲めるのか、好きな味わいがなにかさらっと聞いて、それをバーテンダーに伝えるのがスマートかもしれません。
基本的にお酒に関することはバーテンダーにお任せするのが、バーの楽しみ方です。
お酒の少し詳しい知識
それでもある程度はお酒のことを知っておきたい!という方はこちらをお読みください。
基本的に世の中のお酒は”蒸留酒”と”醸造酒”の2種類に分けられます。
バーで楽しむ”ウイスキー”や”ブランデー”などは全て蒸留酒。醸造酒には”日本酒”や”ビール”、”ワイン”が含まれアルコール酵母を発酵させて、そのまま飲むのが醸造酒です。
ちなみにウイスキーとは、ビールを蒸発させてアルコールを濃縮したもので、ブランデーはワインを同じように蒸留したもののことを言います。
”ウイスキー”には様々な種類があり、人生をかけて楽しむべき壮大な世界です。
世界には5大ウイスキーの産地があり、それぞれスコットランドの”スコッチ”、アイルランドの”アイリッシュ”、アメリカの”アメリカン”、カナダの”カナディアン”、そして日本は”ジャパニーズ”と呼ばれます。
それぞれの特徴と、オススメの銘柄をここでは一つずつご紹介しましょう。
世界中で最も飲まれている”スコッチ”ウイスキーは、麦芽を熟成する段階で”泥炭(ピート)”を使用するためスモーキーな風味が特徴です。
オススメなのは”ザ・マッカラン” 口当たりが良く、初めてウイスキーを飲む方でも楽しみやすい、シンプルながら奥深い味わいです。
アイルランドの”アイリッシュ”は、非常にまろやかな味わいが特徴。上記の”ピート”を使用していない分、最も飲みやすいウイスキーと言われています。
面白いのは”ブラックブッシュ” 果実のような香りの、甘味が強いアイリッシュウイスキーです。
”アメリカン”はトウモロコシを原料にしたウイスキーが多く、”バーボン”に代表されるように強い香りが特徴で、ソーダなどで割って飲むのに適していると言われています。
そんなアメリカンの代表的な銘柄は”メーカーズマーク” 特徴的なラベルは見たことのある方も多いかもしれません。バーボンの中ではマイルドな味わいで飲みやすいのですが、実は日本のサントリーの子会社が製造しています。
こちらもトウモロコシを原料とした”カナディアン”ウイスキーは、最もマイルドな、いい意味でおとなしい風味です。
オススメは”カナディアンクラブ” 1858年から変わらない製造方法の超ロングセラーウイスキーです。とにかく飲みやすいマイルドさが特徴。
最後は我らが”ジャパニーズ”ウイスキー。竹鶴政孝によって日本最初のウイスキーが作られて以来独自の発展を遂げ、現在では国際的に人気の強い日本のウイスキー。
オススメを挙げるときりがありません。”竹鶴”・”山崎”・”白州”・”知多”・”響”など、全部素晴らしい美味しさです。日本人なら一度は飲んでおきましょう。
紳士にバーを楽しむマナー
一つ目は服装について。昨今はドレスコードのバーはほとんどなくなりました。カジュアルな服装でも、全く問題なしです。ただし、もちろんおしゃれなバーの雰囲気を損ねてしまうような、あまりにふさわしくない格好はやめておきましょう。
バーの予算は目安が一杯1,000円ほど。二人のデートで2,3杯ずつ飲むのであれば、5,000円ぐらいでしょうか。カードが使えないお店もあるので、少し財布に余裕をもたせて行くのがスマートです。
カクテルはあっさりした味の、アルコール度数が低いものから頼みましょう。”レディーキラー”と呼ばれるような、強いお酒を女性にすすめる行為は興ざめです。
居酒屋などではグラスをぶつける”乾杯”をされることが多いと思いますが、バーではNG。少しグラスを持ち上げて言葉で乾杯を交わしましょう。
飲むのに時間をかけすぎるのも、紳士の過ごし方ではありません。バーテンダーの提供してくださるお酒は、出来立てが一番美味しいタイミングです。氷が溶けきる前に飲むのがベストと言われていますよ。
お会計が終わったあとはスマートに退店しましょう。席数の限られるバーは、次のお客さんへの配慮もマナーの一つです。
大人の世界のバーには、大人の世界の振る舞いが問われます。ただ、マナーばかり気にしてその場の雰囲気を乱すのも紳士の振る舞いとは言えません。マナーにも気を配りつつ、まずはお酒と雰囲気を二人で楽しみましょう。